好きな花や身近な草木を気軽に飾る一輪挿し。
ほんの一輪ながら存在感がある一輪挿しは、部屋を華やかにして、空間に潤いを与えてくれます。
一輪挿しには決められた型や作法がないため、それぞれのセンスをいかしながら自分好みに楽しむことができます。
今回は魅力あふれる一輪挿しについてお伝えします。
目次
一輪挿しとは
「一輪挿し」は一般的に2つの意味で知られています。
1つ目は、その名のとおり「花一輪を挿して飾ること」です。
花の一輪挿しの歴史は平安時代にまでさかのぼることができます。
清少納言の「枕草子」では、1本の花を花瓶に生けて楽しむ様子が描かれているようです。
安土桃山時代には千利休が茶会で特に美しいアサガオ一輪だけを飾って豊臣秀吉から称賛を受けたという話もあります。

2つ目は、「一輪程度の花を挿すための花瓶のこと」で、入れ口が小さく作られているものが普通です。
花瓶の一輪挿しといえば、以前はガラス製や陶器製がほとんどでした。
現在はプラスチック製や木製などのタイプも見かけます。
そもそもフラスコや試験管、空き瓶や飲用グラスなどを利用する人も多くなりました。

今回の記事「人生が豊かになる一輪挿しのすすめ」では、1つ目の意味である花一輪を飾ることについてお伝えしていきます。
一輪挿しのメリット
手軽にはじめるなら圧倒的に一輪挿しをおすすめします。
一輪挿しのメリットは次のとおりです。
お花にかける費用が少なくてすむ
文字通り花一輪を用意すればよいので、安いものであれば100円前後で花を買うことができます。
負担が小さいので継続しやすく、学生や新社会人など一人暮らしの人にもすすめたい理由です。
場所をとらない
一輪挿しは気取らないで飾ることができます。
部屋の空きスペース、狭い場所でも、そこに一輪挿しを置くだけで香りや色彩といった季節感にあふれる空間を演出してくれますよ。
癒し効果
花には癒し効果があり、人を元気にすることが実証されています。
一輪挿しも例外ではなく、家にあるだけでホッとできる存在になります。
また、続けることで気持ちが安定して人生に前向きになります。

手入れが楽
わざわざ一輪挿しの花瓶を購入する必要はありません。
使っていないグラスやコップ、ジャムの空き瓶でも十分です。
しかもたった一輪なので、ときどき水を変える程度で手入れが楽なのも魅力です。
一輪挿しを楽しむコツ
一輪挿しは自分の好きなように飾ることがポイントですが、より一層楽しむことができるようにコツをお伝えします。

花の選択
一輪挿しに使う花は、まずは自分がピンときたもの、好きなものを選ぶことです。
特に好みがないという人は、季節に合ったものを選ぶと四季を感じることができます。
筆者の感想ですが、色の強い(原色に近い)花の場合は、飾るとエネルギーが溢れ元気がでますし、色の淡い(優しいパステルカラーのような)花の場合は、癒しや和みの気持ちが大きくなりますよ。
花瓶選び
花瓶は一輪挿し専用である必要はありません。
とにかく水をはって花を入れることができればOKですので、堅苦しく考えないようにしましょう。
基本的に小さい花は小さめの器に、大きい花や背の高い花は安定感のある器に挿しましょう。
たった一輪なので、花瓶や器に挿した場合に不安定になるときは、茎を短めに切ったり、葉や枝を一緒に添えてみてくださいね。
置き場所
高温になる場所、直射日光やエアコンの風が直接あたる場所は避けた方が無難です。
また、カーテンの側ではカーテンが揺れたときに一輪挿しが倒れてしまう恐れがあるので、少し離しておきましょう。
小さい子どもやペットがいる場合は、触って倒さないように手の届かない場所に置くとよいですね。
花を長持ちさせる方法
花を生ける前に余分な葉を取り、茎の先端を少しカットしておきます。
茎を傷めないように水を入れ過ぎないようにして生けましょう。
水の交換は可能であれば毎日、難しければ数日に1回は行ってください。
市販の鮮度保持剤や延命剤を水に入れると長持ちします。
筆者は水に一滴だけ食器用洗剤を入れています。
こうすることで雑菌の繁殖を防ぐことができますよ。
季節や花の種類によっても違いますが、夏よりも涼しい春秋、さらに気温の低い冬のほうが長く花を楽しむことができます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、一輪挿しについてお伝えしてきました。
一輪挿しの魅力は計り知れなく、やってみて、続けてみてはじめて気づくことも多いものです。
花のある暮らしは人生を豊かにします。
まずは生活に一輪挿しを取り入れてみませんか。

管理人OWL
『深夜、家の玄関先でくつろぐ野生のフクロウと鉢合わせをしたことのあるオジサン。それ以来、フクロウを「ラッキーアイテム」として日々過ごしています。』
